2017.10.07
ギャッベが出来るまで!!!!
私が初めてイランを訪ねたとき
4月、遊牧民の移動の季節でした。
先頭を歩くのは、ロバ。
続いて、ヤギ、羊と夏のキャンプ地に向かって
約300キロの距離を3週間掛けて移動するのです。
この羊の羊毛を使って、ギャッベが作られています。
羊の毛をかるのは、春。
寒い冬を乗り切った春の毛には、上質な油分が多く含まれています。
刈り取られた羊毛は、手紡ぎで、
糸にしていきます。紡ぎ、よることによって
毛糸をより強くしていきます。
一人の女性が紡ぐ糸の量は、一日150g。
私も挑戦しましたが、これがまた難しい・・・・・。
羊の毛を糸にするだけでも、すごい手間ひまが掛かっています(゚o゚;;
手紡ぎで、よられた毛糸は
ゾランヴァリの染色工場に一旦預けられます。
ゾランヴァリの染色工場。
茜の根っこなどの植物を粉末にした染料を
直径2mもある大釜の中に入れ、その中へ
羊毛を一緒に入れ、煮込みます。
驚くべきは、染料の量。
茜の場合だと、羊毛の重量と同量の茜の染料を使って
染め上げます!
そして、染め上がった色糸は、水洗いされた後
標高2000mの地で、群青色に広がる空の下
じりじりと照りつける直射日光に当てて、乾燥させていきます。
ゾランヴァリのギャッベが、いつまでも色落ちしないといわれる
力強い染料の秘密は、豊富な天然染料と風土
そして、妥協を許さない徹底した管理によるものです。
それでは、続きはまた次回お伝えします(^-^)/