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2019.08.03

70年前の座卓修理!

皆様こんにちは!スタッフの宮内です。

 

夏本番!という暑さでまいってしまいますfrown

熱中症にならないように皆様も気を付けましょう!

 

さて、本日は70年以上前のケヤキの座卓を修理したので、その様子をお知らせしようと思います。

 

 

こちらが修理前の写真です。

くっきりと出ている輪染みや、細かい傷や汚れなどが付いていました。

 

以前、お客様のお宅に配達にお邪魔した際、見かけたこちらの座卓。

「そちらの座卓キレイにできますよ。」とお声掛けしたところ、

後日「あれやっぱり修理して。」とご依頼いただきました。

 

まず初めに取り掛かるのは、70年以上たまってきた傷や汚れの除去です。

 

 

これは座卓の脚の部分ですが、右側が汚れを取る前、左側が汚れを取った後です。

これだけでもかなり印象が違ってきますね。

 

 

同じく、座卓の天板もペーパーを掛けて汚れを取っていきます。

表面をほんの少しだけ(1mmかそれ以下ぐらい)削るので、汚れや傷もとれて

使用感としてはほとんど変わらずに直すことができます。

 

 

表面のペーパー掛けが終わった後は、忘れずに横の皮の部分にもペーパーを掛けていきます。

これらの作業がすべて終わると、

 

 

このようなつるつるの生地が出来上がります。

これで完成!!!

ではなく、ここから大事な作業「オイル塗装」に入っていきます。

 

無垢の家具に対する塗装はいくつかありますが、

有名なものでいうと「ウレタン塗装」と「オイル塗装」の二つです。

 

「ウレタン塗装」は、無垢材の表面に厚い塗膜を巻くことで

傷・汚れや無垢材の反りや割れなどから守る塗装です。

とても頑丈で傷や染みなどが付きにくい反面、一度傷がついてしまうと簡単には直せない点や

無垢材特有の質感が味わえないのがデメリットです。

 

一方、「オイル塗装」は、無垢材の表面から植物性のオイルを染み込ませて、

内部で固まらせることで塗膜の代わりにする塗装です。

ウレタン塗装と違って、木の表面を覆うわけではないので傷・汚れは

付きやすいですが、比較的簡単に塗り直しができる点や

無垢材本来の風合いが楽しめるのが長所です。

 

 

さて、長々と説明しましたが、これがオイル塗装をしている最中の天板です。

ほとんど真っ白の天板から、オイルを塗った部分は皆さんがよくみたことがあるような

テーブルの色合いになっているのがわかると思います。

ケヤキの木目もしっかり出ています。

 

 

塗り残しが無いようにしっかりと塗ってから、

 

 

表面の余分なオイルを拭いていくと、、

 

 

このような風合いになりました!

しかし!!

ここで終わりではなく、オイルをしっかり染み込ませるために

塗装が完全に乾いた後、もう一度同じ塗装の工程を繰り返します。

 

 

そして、完全に塗装の作業が終わった天板がこちら!

1回目の塗装後の天板と比べてつやが出ているのがわかります。

最初にくっきりついていた輪染みはもちろん、傷・汚れなんかは見る影もなく

ほとんど新品のような形です。

 

 

 

 

 

同じく塗装し終わった脚を取り付けて、70年物の座卓が完全復活!!

Beforeの時に見られた染みや汚れはとれ、つやのある綺麗な座卓になりました。

お客様の元に納品に行った際には、新品同様の座卓にとても喜んでいただけましたlaugh

 

このように、無垢材の家具は修理・再生ができますので、

長く使って汚れが気になってきたり、

何かの拍子に傷をつけてしまったという方は、是非一度当店にご相談下さい!

家具の状態を見て、お見積りさせて頂きます。