高山で育つ羊の毛は、昼と夜の温度差から身を守るために優れた保温性と吸湿性を持っています。
その中でも春先の細かく柔らかな毛のみを刈って使用しています。

手紡ぎの糸は太さにばらつきがあり、その太さの微妙な差が独特の風合いの変化を生み出しています。
地面に水平に置いた織り機に乗り、家族の幸せを願いながら1点1点手作業で織って作られます。
下絵などは一切なく、大自然からのインスピレーションをそのまま織り込む事で「自由なアート」が生まれるのです。

ザクロやクルミなどを利用した、100%自然の草木染めです。 赤色は茜の根を48時間染め続けるため、退色しにくくやわらかなグラデーションが表現できます。この偶然が生み出すグラデーションがギャッベの芸術性の大きな特徴です。

イランでは屋外の砂利の上などで使用されるギャッベ。それでも丈夫で長持ち！
程よく脂肪を含んだ上質ウールで織り上げられたギャッベは、水をはじき、汚れが付きにくく、使うほどに手触りや色合いなどが味わいを増していきます。